「21世紀・わたしの夢」タイムカプセル開封セレモニーが、50周年記念事業の一環として、3月13日に福島市の新浜公園にて行われました。
タイムカプセルが埋められたのは、今から15年前(25ページ掲載)。35周年にあたり、青少年の健全育成並びに環境保全を願って「大望の像」を建立し、福島市に寄贈した際、「21世紀・わたしの夢」と題した作文を主に福島市内の小学生から募集しました。すると、292通の応募がありました。それらは全てタイムカプセルに封入され、さらに「大望の像」の下に埋蔵されました。
そして月日は流れ、昨年12月。今回の開封にあたりお知らせを郵送しましたが、100通は宛先不明。返信は33人から。その内、過半数の22人は欠席の連絡。15年間の月日を感じさせられました。
開封セレモニー当日、出席連絡の皆さんは、本当に来てくれるのだろうか。私たちは不安と焦りの気持ちでいっぱいでした。しかし、一人、二人と、徐々に集まり、本人や代理の保護者の方々、計6人が集まりました。
渡邉繁雄会長、阿部節男50周年記念大会実行委員長、木村孝司35周年記念大会実行委員長の挨拶後、タイムカプセルを取り出します。「大望の像」の下から、輝くタイムカプセルが取り出され、固くなったボルトを一本一本丁寧に取り外しました。そして、292通の手紙を取り出します。参加者の顔も、少し明るくなります。いよいよ、手紙を立派に成長した本人や、代理の保護者の方々に手渡します。
その手紙を開封すると同時に、手紙を読む参加者の皆さんから満面の笑みがこぼれ、「懐かしい!」との声が響き渡りました。一気に会場が明るくなります。小学生から現在までの15年間の期間が一気に吹き飛び、手紙を受け取った皆さんの感想から、当時の自分の考えを思い返し、今後の人生の大きな糧を得た様子でした。
最後に、他の手紙も本人へ届けたいと願っておりますので、お心当たりのある方は、ぜひご連絡下さい。(L根本雅)