「お母さんありがとう作文コンクール」50回記念講演会が11月26日、福島市のサンパレス福島で開かれ、市民や会員らがチベット出身の歌手バイマーヤンジンさんの話と歌に感動あふれるひとときを過ごしました。
演題は「私はなぜ学ぶのか―豊かな心を育む親と子の絆」。バイマーヤンジンさんはお祝いの時に着るという民俗衣装で登場。貧しいながらも家族愛に包まれたチベット時代、ご主人との出会い、日本での暮らしなどについてユーモアたっぷりに話を進めました。
「大変だ、大変だと言っているばかりでは現実は変わらない」「みなさんは天国のようなところに住んでいるということに気づいていますか」「頑張れば必ず花が咲く」…。
聴衆は小学生からお年寄りまで年齢層も仕事もさまざまでしたが、バイマーヤンジンさんの話を、勉強や人生、復興など、それぞれ自らの課題や思いに重ねながら聴き入っていました。
最後に披露されたチベット民謡と日本の唱歌「ふるさと」は、まさに「チベットの歌姫」としての面目躍如。美しさの中にも力強さがある歌声に、会場のあちこちでハンカチを手にする姿がみられました。
講演会では、はじめに斎藤勝夫会長が挨拶、小林香福島市長が来賓祝辞を述べた後、受賞代表の遠藤萌花さん(三小6年)と樫村恭吾さん(三河台小6年)が作文を発表しました。また、本田富治記念実行委員長がお礼の言葉を述べ、バイマーヤンジンさんに学校建設のための支援金を贈りました。
(L加藤)